あらゆるNFC対応モバイル・デバイスに対応し、高密度メモリと高速データレート、SUN認証による高いセキュリティとシームレスなコネクティビティを実現したコネクテッドNFCタグ

2025年5月29日

NXP Semiconductorsは、新たにType 4のセキュア・コネクテッドNFCタグ「NTAG X DNA」を発表しました。NTAG X DNAは、16KBの高密度メモリと高速データレートのSecure Unique NFC（SUN）認証を活かし、製品やデバイスの真正性を迅速かつ簡単、安全に検証します。偽造を防止し、デジタル製品パスポート（DPP）要件を満たすように設計されているNTAG X DNAは、I2CまたはNFC経由でモバイル機器から他のデバイスへセキュアにデータを転送できます。医療、スマート・ホーム、モバイル・ゲーミング・アクセサリやペリフェラル、産業用アプリケーションといったさまざまな市場において、高度なセキュリティ認証ソリューションを提供します。

発表の背景

NFCは、消費者が製品を購入する前にその真正性を安全かつ簡単に確認する方法を提供し、ブランドの信頼獲得と偽造品対策の強化を実現します。この対策の一環として、EUでは2027年までにデジタル製品パスポート（DPP）の義務化を予定しています。DPPには、製品の構成、由来、ライフサイクルに関する重要な情報のデジタル記録が含まれます。NTAG X DNAは、こうした情報を安全に保存し簡単にアクセスできるようにすることで、新しい要件への対応をよりスムーズに実現します。

NXPのNFC IoTセキュリティ担当シニア・ダイレクタのAlasdair Rossは次のようにコメントしています。「セキュア・コネクテッドNFCタグは、ワンタップでデバイス情報の取得、認証、オンボーディングを可能にするデュアル・インターフェース機能により、消費者体験を向上させます。NXPのEdgeLock 2GO認証情報配信サービスに対応したNTAG X DNAは、すべてのNFCモバイル機器と互換性があり、医療分野やスマートIoT機器、モバイル、ゲームの各アプリケーションにおいて高いセキュリティ認証を実現します。」

製品詳細

NXPの新しいType 4セキュア・コネクテッドNFCタグ「NTAG X DNA」は、ISO/IEC 14443-4に準拠しており、NFCとI2Cの両インターフェースに対応しています。MCUと直接接続することで、デバイスのフル診断に対応し、NFC対応モバイル機器を使ってクラウドからのサポートも利用できます。認証や検証に必要なデバイス情報を安全に保存し、アクセスするための16KBメモリを内蔵しており、電源がない状態でも利用可能です。また、電源が入らない場合でも、デバイス内の機密情報を削除できるため、ユーザー・プライバシーの保護に貢献します。848kbpsの高速データレートにより、従来世代と比べてユーザー・エクスペリエンスがさらにスムーズになり、パフォーマンスも向上しています。

NTAG X DNAは、コモン・クライテリア『EAL 6+』認証を取得した高いセキュリティを備えており、公開鍵基盤（PKI）ベースの非対称暗号と認証をサポートしています。また、NTAG X DNAは、NXPのEdgeLock 2GOサービスによって、UIDと証明書の配信と追加証明書の生成にも対応しています。

NXP Semiconductorsについて

NXP Semiconductorsは車載、インダストリアル& IoT、モバイル、通信インフラ市場における革新的ソリューションを提供する、信頼できるパートナーです。NXPでは「Brighter Together」というアプローチのもと、最先端のテクノロジとパイオニア精神を持つ人材の両方を活かし、より良く、安全・安心なコネクテッド・ワールドを実現するシステム・ソリューションを開発しています。現在、NXPは30か国以上で事業を展開しており、2024年の売上高は126億1,000万米ドルとなりました。

詳細はwww.nxp.com をご覧ください。

NXPジャパンはNXP Semiconductorsが開発および製造するプロセッシング・ソリューション、認証技術、コネクティビティ、高出力RFやアナログ製品などを日本市場に提供しています。本社は東京都渋谷区で、名古屋および大阪に営業所があります。詳細はWebサイトwww.nxp.jp（日本語）をご覧ください。

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