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キーサイト、NTT、NTTイノベーティブデバイス、6G向けサブテラヘルツ帯で世界最速となる280 Gbpsのデータレートを達成

2025/06/17Keysight Technologies  Measurement / Test

・300 GHz帯における、従来の最速データレート240 Gbpsを上回る280 Gbpsを達成
・キーサイトのベクトル・コンポーネント・アナライザと、NTTおよびNTTイノベーティブデバイスが開発したデジタル・プレディストーション対応のJバンドInP系パワーアンプにより、技術的ブレークスルーが実現
・先進的なデジタル・プレディストーション技術により、記録的な速度で忠実度の高い信号生成が可能に

東京、2025年6月17日発 – キーサイト・テクノロジーズ・インク(CEO:サティッシュ・ダナセカラン、米国カリフォルニア州サンタローザ、NYSE:KEYS、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社、以下「キーサイト」)は、日本電信電話株式会社(以下「NTT」)およびNTTイノベーティブデバイス株式会社(以下「NTTイノベーティブデバイス」)と共同で、サブテラヘルツ帯周波数を使用したデータ伝送において、世界最速のデータレートを達成*1したことを発表しました。この成果は、キーサイトのベクトル・コンポーネント・アナライザ(VCA)と、NTTおよびNTTイノベーティブデバイスが開発した高出力・広帯域のJバンド*2のインジウムリン(InP)系パワーアンプ(PA)との連携により実現されました。さらに、先進的なデジタル・プレディストーション技術*3を採用することで、アンプの非線形性を補正し、安定した高い忠実度の信号生成が可能になりました。
 
6G、AIや自動運転技術の急速な進化に伴い、高速無線通信や高精度レーダーセンシングを支えるサブテラヘルツ帯の広帯域利用に対する需要が高まっています。これらの技術を開発・実用化するには、高品質な変調信号による検証が不可欠です。しかし、サブテラヘルツ帯で高品質な信号を生成することは、信号の増幅や高出力レベルでの歪みの管理が複雑なため、困難でした。
 
キーサイト、NTTおよびNTTイノベーティブデバイスの協業により、300 GHz周波数帯におけるパワーアンプの有効性が実証されました。テストでは、飽和電力レベルが+9.1 dBmであることが確認され、0 dBmの電力出力で280 Gbps(35 GBaud、256QAM)の同周波数帯における過去最高のデータレートを達成しました。この成果は、3社の連携に加え、デジタル・プレディストーション技術を搭載した最新のPNA-Xシリーズ N524XBマイクロ波ネットワーク・アナライザを基盤とする、キーサイトのベクトル・コンポーネント・アナライザ(VCA)によって実現されました。VCAは、信号の歪みを抑え、シグナル・インテグリティを最適化することで、これまでにない高速なデータ伝送の実現に貢献しています。
 
NTT先端集積デバイス研究所長である竹ノ内 弘和氏は次のように述べています。「NTTでは、無線システムにおけるキャリア周波数の高周波化と高集積化を継続的に推進しています。これらの技術開発により、無線通信の可能性はさらに広がっています。私たちのデバイスが必要とする複雑な特性評価においては、計測器は極めて重要な役割を果たしています。設計から検証にいたるまで、私たちはキーサイトと緊密に協力してきました。キーサイトは、ソフトウェアとハードウェアの両面で、常に革新的なソリューションを提供しています。」
 
NTTイノベーティブデバイスの取締役 第二事業部 事業部長 金子 明正氏は、次のように述べています。「当社の持つInP技術と複数のパートナーと協力することで、最大280 Gbpsという驚くべきスループットを達成できました。この成果は、業界の課題への対応に加え、広帯域な周波数アンプの開発、エネルギー効率と線形性を向上するうえで、重要なマイルストーンとなります。」
 
キーサイトのバイスプレジデント兼High Frequency Center of Excellenceの責任者であるJoe Rickertは、次のように述べています。「今回達成した280 Gbpsの世界記録は、6Gに向けたサブテラヘルツ周波数帯の可能性を最大限に活用するために必要となる先進的なテストと測定ソリューションを提供するというキーサイトのコミットメントを示すものです。当社のベクトル・コンポーネント・アナライザは、高忠実度な信号生成や歪み補正に関する当社の専門知識と組み合わせることで、NTTやNTTイノベーティブデバイスといった業界リーダーによる、無線通信の限界への挑戦と、次世代ネットワークを支える高速で信頼性の高い接続の実現を支援しています。」
 
この成果は、米国カリフォルニア州サンフランシスコMoscone Centerで開催される国際マイクロ波シンポジウム(IMS)2025で2025年6月19日午前10時10分より、211号室にて発表されます。
 
*1:本成果の詳細は、IEEE Xplore® に掲載された以下の論文でもご覧いただけます。https://ieeexplore.ieee.org/document/10988843
*2:Jバンド:300 GHz帯に相当するサブテラヘルツ周波数
*3:デジタル・プレディストーション(Digital Predistortion):無線通信システムにおいてパワーアンプ(PA)の歪みを補正するための高度な信号処理技術
 
参考情報
・技術概要資料:6G Vector Component Analysis
キーサイト・テクノロジーについて
キーサイト(NYSE :KEYS)は、イノベーターが世界を変えるテクノロジーを実現することを推進し、支援しています。S&P500の企業として、市場をリードする設計、エミュレーション、テストソリューションを提供し、エンジニアが製品ライフサイクル全体を通して、より速く、より少ないリスクで開発・展開できるようサポートしています。通信、産業用オートメーション、航空宇宙・防衛、自動車、半導体、一般電子機器市場のお客様が、イノベーションを加速し、安全につながる世界を実現するためのグローバルなイノベーションパートナーです。詳細は、Keysight Newsroom、www.keysight.co.jp
をご覧ください。
※米国時間2025年6月16日にキーサイト・テクノロジーズ・インクが発表したニュースリリースを、キーサイト・テクノロジー株式会社が和訳・要約したものです。

プレスリリースURL

製品イメージURL

製品イメージキャプション
デジタル・プレディストーション技術を搭載した最新のPNA-XシリーズN524XB マイクロ波ネットワーク・アナライザをベースに構築されたキーサイトのベクトル・コンポーネント・アナライザ(VCA)


Companies Website:
http://www.keysight.com

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