村田製作所とRohde & Schwarz社が共同でDigital Envelope Trackingの省電力効果を測定するRFシステムを開発
2025/04/30村田製作所
RF/微波
2025年4月28日
株式会社村田製作所(以下、「当社」)は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG(本社:ドイツ・ミュンヘン、以下、「Rohde & Schwarz社」)と共同で、当社独自の電力制御技術であるDigital ET (Digital Envelope Tracking)※1の効果を測定するRF(Radio Frequency)※2システム(以下、「当システム」)を開発しました。当システムを使用することで、5Gや6Gなどの通信機器におけるDigital ETの省電力効果を高い精度で測定することが可能になります。
※1Digital ET:RF信号を増幅する電圧を最適化し、消費電力を削減する電力制御技術。2021年に当社がEta Wireless, Inc.を買収したことにより獲得。次の3つの要素によって構成される。
①RF信号のDPD(Digital pre-distortion)計算、およびPA(Power Amplifier)を高効率で動作させるDigital ET電圧の制御信号の生成を行うETAC(ETAdvanced Control)。
②制御信号を基にDigital ET電圧を生成しPAに供給するPMIC(Power Management Integrated Circuit)
③ETACとRMICを制御するシステム。
※2RF:無線周波数
近年、通信機器の高性能化に伴い、消費電力の増加が課題になっています。消費電力を抑える手段として、Envelope Trackingと呼ばれる、RFIC※3から出力されたRF信号の変調に応じてPAへの供給電圧を調整する技術があります。しかしながら、Envelope Trackingは 5Gや6Gなどの広帯域の信号の伝送を行う場合は十分に消費電力を抑えられない課題がありました。当社のDigital ETは、Envelope Trackingをデジタルで行う技術であり、広帯域の信号の伝送を行う場合においても消費電力の大幅な削減が実現できます。
※3RFIC:無線周波数信号の送受信と処理を行う集積回路。
そしてこの度、RF測定において高い専門性を持つRohde & Schwarz社と共同で当システムを開発しました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
■ニュースリリース全文
■画像
企业HP:
http://www.murata.co.jp/
相关新闻
-
-
-
-
-