極細同軸ケーブル対応0.25mmピッチ超小型コネクタ「XSLSシリーズ」(スタック接続タイプ)新発売のお知らせ
2011/07/26ケル
Passive / Connections / mechanical parts
2011年7月22日
ケル(社長:髙橋和良、東京都多摩市)は、極細同軸ケーブル対応、0.25mmピッチ超小型コネクタ「XSLSシリーズ」(スタック接続タイプ)を新発売する。
同社では既に極細同軸ケーブル用コネクタとして、0.25mmピッチ超小型・薄型タイプの「XSLシリーズ」(ケーブル横差しタイプ)を他社に先行して製品化し販売を開始。機器の小型化、基板の省スペース化に努めてきたが、更なる基板省スペース化のニーズがあり、そのニーズに対応すべく、スタック接続タイプの「XSLSシリーズ」を開発した。
スタック接続タイプにする事で、従来の「XSLシリーズ」と比べ基板占有面積を56%削減した。また、コネクタ底面を樹脂で覆う事で、コネクタ直下部にパターンの配線を可能としており、更なる基板の省スペース化を実現している。
また、嵌合時のスタック高さ1.44mmと低背化も実現しながら、有効嵌合長0.31mmを確保しており、接続信頼性も高い製品である。
「XSLSシリーズ」は伝送特性に優れた極細同軸ケーブル(AWG#42、AWG#44、AWG#46)に対応。屈曲性に優れたケーブルであるため、基板間で自由度の高い接続レイアウトが可能。ケーブルを束ねることにより、ヒンジ部などの細管にも通す事が可能で、ユーザーの基板設計の自由度を高める事ができる。また、ディスクリートケーブルにも接続が可能であり、より選択の幅を広げている。
他にもケーブル側コネクタの隣接コンタクト間にモールドのリブを立てる構造により、結線時のケーブル整列精度を向上、半田付け不良やにじみを防止。ケーブル側コネクタを基板側コネクタより長手方向に長い構造を採用する事で、冶具無しでの抜去が可能。(専用冶具も別途用意)基板側コネクタのコンタクトテール部の一部にニッケルバリアを設ける事で、半田の浮き上がりを防止するなど、様々な工夫により使い勝手の良い製品に仕上がっている。
「XSLSシリーズ」は小型化と高機能化が同時に求められる機器において最適な製品であり、すでに販売している他の極細同軸ケーブル用コネクタ製品と合わせ、同社の柱商品として販促を強化し、さらなるラインナップの充実を推し進める。今回は30極品の発売となるが、現在40極品を開発中。今後さらなる極数展開を検討中。
市場動向を見ながら販売価格を設定。
初年度の売上数量は基板側/ケーブル側コネクタのペアで400万個を目標としている。
<XSLSシリーズの主な特長>
・0.25mmピッチと業界最小レベルの超小型コネクタ。
・極数は30極を用意。(40極品を開発中。その他の極数展開を検討中)
・実装高1.44mmと低背のスタック接続タイプ。
・AWG#42・#44・#46の極細同軸ケーブルに対応。※一部ディスクリートケーブルにも対応。
・ケーブル結線後の小型ヒンジ穴への貫通が可能。
・有効嵌合長0.31mmの高信頼設計。
・コネクタ底面は樹脂で覆ってあり、コネクタ直下部のパターン配線が可能。
・ニッケルバリア方式を採用し接触部への半田上がりを防止。
・コネクタ両端にグランド端子を設け伝送特性を向上。
(基板側コネクタはグランド端子と固定金具が兼用)
・ケーブル側コネクタのコンタクト間にモールドのリブを立てる事で、
ケーブル整列精度を向上し半田ブリッジを防止。
・信号ラインパルスヒートにより一括半田接続方式を採用し、安定/高信頼な接続を実現。
・コネクタの抜去が容易な構造。(専用冶具も別途用意)
・自動実装に対応。
・RoHS(鉛フリー)対応品。
<XSLSシリーズの主な仕様>
・インシュレータ材質 :LCP(ガラス繊維入り)UL94V-0材、黒色 [基板側]
LCP(無機フィラー入り)UL94V-0材、黒色 [ケーブル側]
・コンタクト材質 :銅合金
・コンタクト仕上 :ニッケルメッキ下地金メッキ仕上
・シェル材質 :ステンレス
・シェル仕上 :ニッケルメッキ下地金メッキ仕上
・定格電流 :1端子につき0.3A
・接触抵抗 :100mΩ以下
・耐電圧 :AC100V 、1分間
・絶縁抵抗 :DC100V 、50MΩ以上
・使用温度範囲 :-40℃ ~ +85℃
・挿抜耐久性 :30回
Companies Website:
http://www.kel.jp/index.html
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