ローム独自のHDモノラルモードを搭載!ハイレゾ音源再生に適したMUS-IC™シリーズのオーディオDACチップ第2世代品を開発
2024/11/06Rohm
アナログ
「空間の響き」「静寂性」「スケール感」の3要素に加え、楽器本来の「質感」をリアルに表現
2024年10月31日
<要旨>
BD34302EKV
ローム株式会社(本社:京都市)は、ハイレゾリューション音源*1の再生に適したMUS-IC™シリーズのフラッグシップモデル向け32bit D/AコンバータIC(以下、DACチップ※)「BD34302EKV」を開発し、評価ボード「BD34302EKV-EVK-001」と併せて販売を開始しました。
MUS-IC™シリーズの第1世代オーディオDACチップ「BD34301EKV」は音質を高く評価され各社のフラッグシップモデルに採用されており、「BD34302EKV」はその第2世代品です。ロームDACチップの基本コンセプトである「自然でフラットな音」を継承しつつ、MUS-IC™シリーズの「空間の響き」「静寂性」「スケール感」の3要素に加え、新製品は楽器の音の「質感」をリアルに表現することを目指しました。
BD34302EKVは、DWA(Data Weighted Averaging)*2の新アルゴリズムを搭載することで、代表的な数値性能であるTHD+N*3特性で-117dB(THD:-127dB)を達成し、よりリアルな質感を感じる音質を実現しました。また、ノイズ性能を示すSN比も130dBとフラッグシップモデル向けDACチップにふさわしい性能を実現しています。さらに、再生可能なサンプリング周波数も1,536kHzまで対応し、お客様が設計されたデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)の高精度演算を最大限に活かすことが可能です。そして、チャンネルあたり1つのDACチップを割り当てるモノラルモードにおいて、ローム独自のHD(High Definition)モノラルモード*4を搭載し、自然で滑らかな音の実現に貢献します。また、MUS-IC™シリーズとして、細部にまで妥協を許さないクラフトマンシップも発揮されています。これまで培ってきた音質設計技術を基に、楽器本来の「質感」をリアルに表現するため、BD34302EKVでは端子ごとに最適なボンディングワイヤーの材質を選択しました。これらの特長により、高音質オーディオ機器メーカーが求める理想の音作りに貢献できます。
新製品は、2024年8月よりサンプル出荷を開始しており、2024年11月から量産を開始する予定です。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)となります。また、新製品と評価ボード「BD34302EKV-EVK-001」のインターネット販売も開始しており、チップワンストップ™やコアスタッフオンライン™などから購入することができます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
企業HP:
http://www.rohm.co.jp/
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