太陽誘電・JEPLAN:積層セラミックコンデンサ PET フィルムを ケミカルリサイクルにより PET 原料(BHET)に再生
2025/06/05Taiyo Yuden
过程/制造
2025 年 6 月 4 日
太陽誘電株式会社(代表取締役社長執行役員:佐瀬 克也、本社:東京都中央区、以下「太陽誘電」)と株式会社 JEPLAN(代表取締役 執行役員社長:髙尾 正樹、以下「JEPLAN」)は、積層セラミックコンデンサ(以下「MLCC」)の製造工程で使用する PET フィルムをケミカルリサイクル(注 1)により、PET 原料である BHET(注 2)に再生する取り組みを実施します。
MLCC の製造工程では、誘電体シートを形成する際に PET フィルムを使用しています。本取り組みでは、JEPLAN のケミカルリサイクル技術を活用し使用済み PET フィルムを化学的に処理することで不純物を除去し、PET 製品に再利用が可能な石油由来と同等品質の高純度な BHET が得られることを確認しました。両社は、ケミカルリサイクルによる PET フィルムを循環する取り組みを 2026 年より順次導入する予定です。
MLCC の製造プロセスには、PET フィルム上に誘電体を塗布し、薄く均一な誘電体シートを形成する塗工工程があります。従来、使用済み PET フィルムのリサイクルは、表面に付着した誘電体などの不純物を機械的処理にて除去し、粉砕してペレット状の PET 原料に戻すマテリアルリサイクルを実施していました。
このたび、MLCC の製造工程で排出される PET フィルムをケミカルリサイクルすることで、フィルムに含まれる添加物などの不純物も除去できるため、石油由来と同等品質の BHET へと再生できることが確認できました。この BHET を原料として PET フィルムをはじめとするさまざまな PET 製品に幅広く活用することで、PET 原料の資源循環に両社で取り組んでまいります。
太陽誘電グループは、ESG が経営における機会およびリスクになることを認識し、事業を通じて社会的課題を解決する活動を推進しています。その一環として「中期経営計画 2025」では、経済価値と社会価値を両輪とした企業価値向上を目指すため、ESG への取り組みに関して数値目標を掲げ、社
会価値向上に向けた活動を加速しています。深刻化する資源の枯渇や環境汚染、生物多様性の保全といった地球規模の課題に対応するためには、循環型社会の構築が必要です。太陽誘電グループは「資源の有効活用と循環型社会構築への貢献」をマテリアリティとして設定し、MLCC 製造工程においても廃棄物の削減や再資源化に取り組んでいます。本スキームを通じて、より一層資源の有効活用を進め、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
今後も太陽誘電グループは事業活動における資源の持続可能な利用を推進するとともに、すべてのステークホルダーから信頼され感動を与えるエクセレントカンパニーを目指していきます。
詳しくは下記PDF資料をご覧下さい。
企业HP:
http://www.yuden.co.jp/
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